つ、遂にこの時が来てしまった…。
無意識に。
私は教皇の間の前にいる。
かれこれ15分ほど・・・。
なぜ中に入らないのかというと、
・・・・・・・・・中にはサガさんがいるから。
カミュさんとミロさんに、
今日帰ったら、(つまり今)サガさんに告白すると約束をしてしまった。
ので、私は今からサガさんに告白しに行く。
「はあーー・・・・なんであんな事を言っちゃったんだろう。」
そして、中に入るに入れず気落ちしていたりする。
「あー…なんて言えばいいんだろう…緊張する…。」
扉の前で、うろちょろ動き回っていたら
「?」
いつのまにか扉は開いていて
その中から、問題の人が顔を出していた。
「・・・・・・っさ、サガさんっ!!!?」
私があたふたしているとサガさんは怪訝な顔をして
「何をしているんだ?扉の前で…15分ほども…。」
どきぃーーーーっ!!?!
「え!!いえ、その、はい、…なんでわかったんですか…?」
「いや、の小宇宙が扉の前で止まっていたからな。」
そんな・・・
うろちょろしていたのがバレバレだったって事!?
恥ずかしくなって、顔を地面に向けて、
もう恥かきついでに
サガさんに告白する事を決意した。
「・・・・・・・ッサガさんっ!!」
「なんだ?」
「今、少し時間をお借りして大丈夫でしょうか!!?」
言った。
言ってしまった。
ここまで言ったらもう言うしかない・・・っ
「執務も一段落したし、大丈夫だが。」
「じゃ、じゃあちょっとコチラへ来ていただけませんですか!!?」
極度の緊張で、自分でもだんだん言葉遣いが変になってしまっているのがわかる。
でも、今しかない…きっと。
こんなに都合よく二人っきりになれる事なんて、あまりない…だから…。
「ああ、構わないが…?」
「こ、こっちです。」
サガさんの返事を聞いて、
私はなぜか焦っていた為、すぐにサガさんの
右腕の衣服の部分を掴んで、早歩きをした。
誰にも邪魔されないように向かった場所は
木々が聳え立っている森の中。
サガさんは、本当に怪訝な顔をして、
それでも、黙って私に着いてきてくれた。
カミュさんとミロさんに背中を押してもらったんだから、
ずっと心に留めていた想いを伝えなくちゃ・・・。
「・・・・・あ、あの・・こんな所まで連れ出してしまってすみません・・・。」
「いや、一体どうしたんだ?今日は、なんだか落ち着きが無いが・・・」
ああ、サガさんに心配される程に
今の私は不自然なんだ・・・。
「あ、あああのですね!!」
「ああ・・・?」
「あのですね・・・っ!!」
ど、どうしよう・・
ここまで呼び出しておいて、
なんにも言葉が浮かんでこない・・・
心臓がうるさい。
頭の中が真っ白で、
サガさんに気持ちを伝えるっていう、
それだけのことなのに
それだけなのに
言葉にならない・・・
「あ、の・・・」
駄目だ・・・
こんな、何も言えなくなってしまうなんて・・・
情けなくて、自分が嫌になる・・
不意に、
ポンっと、私の頭に、暖かいものが乗った。
「大丈夫だ。私は逃げないから、ゆっくりでいい。」
サガさんの手だ。
大きくて、暖かくて、優しく撫でてくれる
私の、大好きな・・・
そう、大好きな、サガさんの・・・
サガさんに触れられた部分が、暖かくて
安心して、
身体中が、サガさんの優しさに包まれているみたいだ。
「サガさん・・・」
「ああ、なんだ?」
少しでも、私の想いが伝わるように
少しでも、この想いの深さが伝わるように
優しい、大好きな貴方の
吸い込まれるような瞳を
見つめて
言の葉を送ろう。
「私、サガさんの事が、好きです。」
もし、貴方のその瞳が優しく細まって
微笑みを私に向けてくださっていたのなら
私は
最上の至福を、今・・・
Fin…
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
おまけ
〜木陰から覗き隊〜
ミロ「心配する事など何もなかったな。」
カミュ「ああ・・・」
ミロ「しかし、サガのあの幸せそうな顔を見ろ。
久しいな・・・昔に戻ったようだ。」
カミュ「ああ・・・」
ミロ「二人が幸せになれて良かったな、カミュ」
カミュ「ああ・・・」
ミロ「ん?先ほどから同じ事しか言わんと思ったら・・・
が離れていくのが淋しいのか?」
カミュ「・・・・・・・・・」
ミロ「は、特にお前に懐いていたからな。
淋しいのも仕方ない、か。」
カミュ「ああ・・・しかし、」
ミロ「ん?」
カミュ「の幸せが、一番だ。
あの二人の幸せそうな顔を見るのは、私にとっても嬉しいことだ。」
ミロ「ああ、俺にとってもだ。」
カミュ「ふっ・・。
二人の幸せが、永久に続く様――
私からの、プレゼントだ。」
抱き合う二人に舞い降りる
花びらのような
桜色の雪。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ごめんなさい。
前編をアップしてから後編アップするの遅すぎですね。。。
しかも、微妙な終わりで。
考えていたラスト(&最初に書いたやつ(データ消えたヤツ…))と激しく変わっちゃいました。泣
文才が無い故ですね。はは・・・
でもしかし、
きっと、このカップルの話はチマチマでることでしょう、きっと。
決して、カミュの悲恋じゃないですよ☆
カミュさんは、母親的心境。
娘を嫁にやる父的心境。
うん。
それにしても、
カミュは雪とか、応用できて、なかなか便利だけど
ミロさん!!SNは何か応用できないのですかーーー!!!!
カミュにおいしいとことられちゃったよーーー!!!!笑
裏話で
カミュが降らせた桃雪を
ミロがヒロイン達にばれないように
コッソリSNを撃って
雪を更に結晶並みにして
輝き度をアップさせてたら
面白い。
てゆっか、雪降らせた時点で
カミュさん、覗きバレて怒られたでしょう。きっと。
では、ここまでお読み頂きありがとうございます。